私たちは結婚式のテーマに、【鹿・アンティーク・電車】の3つの要素を入れることにしました。
六鹿という苗字になるため、六頭の鹿をイメージしたこと、どうしても着たい憧れのアンティークドレスがあったこと、新郎が鉄道好きだったことに由来しています。
結婚式という新郎新婦が主役の場ではありますが、一方的に情報を伝えることはせず、私たちの「好き」を通じて、人柄を知ってもらえたら良いなと思っていました。
ホテル雅叙園東京を選んだ理由の一つが、天候に左右されない会場であることでした。
もともと「和装での神前式をしたい!」と決めていたものの、多くの結婚式会場はチャペルが多かったこと、神前式の場合は提携の神社で行う会場が多く、当日の天候やゲストの移動への悩みが尽きませんでした。
また、神前式向けの挙式会場を併設している会場も見学しましたが、少し簡易的だなと感じてしまうことも多く…。
ホテル雅叙園東京は同じ建物内に挙式・披露宴会場があるので天候への心配がなく、神社に引けを取らない格式ある神殿が魅力的でした。
厳かな雰囲気を肌で感じ、ここで結婚式を行おうと決めました。
披露宴会場は、一目惚れした竹林の間を選びました。
なんと言っても装飾がとっても素敵です。
披露宴会場に入る前の玄関から天井に至るまで、すべてが見どころと言えます。
靴を脱いで上がるタイプの会場だったので、特に女性ゲストからも好評でした。
私自身、結婚式に参列する時に慣れないヒールで足を痛めたことがあるので、この会場はゲストにも喜んでいただけて嬉しかったです。
結婚して「六鹿」という名前になることをきっかけに、テーマの1つを「鹿」にしました。
招待状に必要な切手をあえて鹿の柄の20円切手を6枚貼り、「六鹿」という珍しい名前への印象をつけてみました。
また、ウェルカムスペースにも6頭の鹿のフィギュアを散らして置き、気付く人がいたらいいな〜と演出しました。
後からゲスト撮影の映像を見たところ、「ちゃんと6頭いる!」と気づいてくれていて、楽しんでもらえたことが嬉しかったです。
また、DIYグッズとしてウェルカムボードや引き出物を持ち帰るエコバック、ジオラマ、オリジナルデザインのチロルチョコを制作したのですが、そこにも鹿の要素を入れて統一感を出したところがこだわりポイントです。
新郎が鉄道好きということもあり、ウェルカムスペースには自作のジオラマを飾ったり、皮製のオリジナル切符を飾ったりしました。
オリジナル切符は、両親への贈答品にもつけた、お気に入りです。
披露宴では「きもちきっぷ」という演出を取り入れました。本物の切符と同じ素材でメッセージを書ける切符を用意し、あらかじめゲストの卓へ。
メッセージを書いてもらったものをテーブルラウンドの時に回収し、そのお礼に私たちから感謝のメッセージを書いた「ありがとうきっぷ」をお渡ししました。
そして、お見送りの時にはその切符に新郎が検札(結婚式の日付入りオリジナルスタンプを押印)しました。
鉄道会社に勤める親戚から借りた本物の駅員帽子を被ったりと、とことん「好き」を感じてもらえたと思います。
お料理はゲストへのおもてなしという部分で最も妥協できないポイントだと考え、自分たちで全部のコースを試食して決めました。
私たちが選んだのは、ホテル雅叙園東京でも一番人気だという「祝彩」のコースです。
和・洋・中が織り交ぜられていて、見た目もとても華やかです。
中でも、フカヒレの姿煮を入れたのは大好評で「とにかくおいしかった!」というお声をたくさんいただけました。
コロナ禍に結婚式を行うことに最後まで迷いましたが、当日ゲストの皆さんの笑顔を見たときに、心から楽しんでくれていることが伝わり、本当に幸せな気分になりました。
万全の対策をして当日を迎え、式後にも皆さんから「久しぶりに集まれて楽しかった!」と言っていただけたので、安心しました。
建物の素晴らしさももちろんありますし、演出にこだわったため準備は大変でしたが、「今までにない結婚式で楽しかった!」というお声をたくさんいただけて、本当に嬉しかったです。
主賓・友人・親戚が一堂に会する場面というのは、そうそうありません。
大好きな人たちが集まって、みんなが楽しんでくれて、一緒にお祝いしてくれる。
そんな最高の思い出ができました。結婚式をして本当に良かったと思っています。